雛人形の飾り方や並べ方ですが、一瞬戸惑いませんか!?
お内裏様(おだいりさま)とお雛様の2体だけなら何も迷う事なく飾れるわけですが、何段もあるひな壇だと、
って迷ってしまいますよね。そこでこの記事では、
- 雛人形の飾り方や並べ方や由来について
- お供え物の意味について
紹介したいと思います。ぜひ、最後まで読んで頂き、雛人形について改めて理解を深めてみて下さい。
ひな人形の基本的な飾り方(並べ方)や由来
上記の動画(七段)はわかりやすく参考になります。また、地域によってお内裏様とお雛様の位置は違ってきます。
左側にお内裏様、右側にお雛様というのが一般的な配置だと思うのですが、京都では逆です。左側にお雛様、右側にお内裏様なのです。
※これに関しては地域の雛人形の飾り方・並べ方があると思いますので、その地域の風習の習って飾るようにして下さい。
では順に紹介すると、
- 上段:お内裏様とお雛様
- 二段目:三人官女
- 三段目:五人囃子(ごにんばやし)
- 四段目:随身(ずいじん)
- 五段目:仕丁(しちょう)
では、各雛人形の由来も混ぜて紹介したいと思います。
上段:お内裏様とお雛様
元々、内裏雛というのは内裏の宮中の並び方を人形で表しています。昔といっても明治時代までの日本では左側の方が位が高いという伝統がありました。
天皇が左に立つからお内裏様も左側であったとか…。でも、日本も西洋を取り入れてくると右側に天皇というのが皇室の伝統になってきて…の様な歴史があるようです。
そして後ろにはひな祭りの歌にもあるように、
- 金の屏風
- 両サイドには雪洞(ぼんぼり)
- お内裏様とお雛様の間にお神酒
を置くのが一般的です。
二段目:三人官女
三人官女の中央は眉毛がなくお歯黒なんです。
(お歯黒は年長者とか既婚者を意味するそうです)
三段目:五人囃子(ごにんばやし)
五人囃子は能のお囃子(おはやし)を奏でるので楽器を持っていますよね。(右から楽器が小さくなるように並べるといいそうです)
囃子とは
(能楽・歌舞伎(かぶき)などで)拍子をとり雰囲気を高めるために添える音楽。笛・鼓・太鼓・三味線(しゃみせん)・鉦(しょう)などを使う。
引用元:Wikipedia
四段目:随身(ずいじん)
随身というのが、歌で出てくる右大臣ともう一人が左大臣です。(ちなみに、右が左大臣で年配者、左が右大臣で若者)
ちなみに随身というのは貴人の外出の際に護衛をしてくれる人のことです。
五段目:仕丁(しちょう)
昔の官庁や貴族の家の雑役を受け持つ人のことです。
一般的には日傘や雨傘を持っているのですが、京都では箒(ほうき)と熊手を御所の掃除係りになります。
5段目までの雛人形(ひな壇)が一般的だと思うのですが、中には先ほどの動画の家庭のように、七段目まであるご家庭もあるかと思います。
5段目以降の6段・7段には小物を並べてます。ちなみにこの6段・7段の小物は嫁入り道具らしいですよ。
雛人形に供える”お供え物”にも意味があります
実は雛人形と一緒にひな壇に飾られるお供え物にも意味があります。ここでは、
- 桃の花
- 菱餅
- 白酒
- ひなあられ
- ちらし寿司
- はまぐりのお吸い物
について簡単に説明したいと思います。
桃の花
桃には魔よけや長寿という意味があります。
菱餅
菱餅は3種類の色から出来ていますよね。それぞれの意味は、
- ピンク:魔除け
- 白:清浄、純潔
- 緑:健康、長寿
という意味があり、餅に練り込まれている物にも意味があるのです。
- ピンク:解毒作用がある「クチナシ」
- 白:血圧を下げる作用のある「ひしの実」
- 緑:造血作用がある「よもぎ」
やはりここでも健康を願った意味が込められているのですね。
白酒
桃花酒で桃には邪気を祓う(はらう)力がある
ひなあられ
4色(ピンク、緑、黄、白)は、四季を意味していて、健やかに過ごせますようにという願いが込められています
ちらし寿司
ちらし寿司自体には意味は込められていないのですが、ちらし寿司の中に入っている具にお祝いの膳にふさわしい意味が込められています。
例えば、
- レンコン:「見通しがきく」
- エビは:「長生き」
- 豆類は:「まめに働く」
のような意味が込められています。これ、おせち料理にも使われますよね。
はまぐりのお吸い物
夫婦仲良く一生添い遂げるようにという願いがあり、はまぐり自体が縁起の良いものだとされています。
まとめ
いかがでしたでしょうか!?今回は、
- 雛人形の飾り方や並べ方や由来について
- お供え物の意味について
について紹介しました。
地域によって飾り方や飾るものが一部違ってはきますが、雛人形の込める思いというのは、
「子供の健やかなる成長を願う」
これはどこの地域でも一緒ではないでしょうか!?